コピックのアルコールマーカー(コピックスケッチ、コピックチャオ、コピッククラシック、コピックインク)にはそれぞれ色番号が付与されており、それぞれのアルファベットと数字には意味があります。この意味を知っていると色選びがより簡単に楽しくなります。
色番号の見方
色番号は、「色記号」「色系統」「明度」の3つの要素の組み合わせで構成されています。
色記号とは
色記号は色相を表しているアルファベットです。
それぞれのアルファベットは、Rは赤(Red)、Bは青(Blue)、BVは青紫(Blue Violet)、といったように英語の色相名の頭文字を表しており、この部分のみで基本的な色相を分別できるようになっています。
※Eとは、R系統(赤)とYR系統(黄赤)の濁色をまとめて茶系の色として選びやすくなるように、アースカラー(Earth)と名づけて分類したものです。
※無彩色のグレーカラーに関しては、各グレーの色味の特徴を色相と考え、それぞれ4つの系統に分けています。
※蛍光色の特徴を持つ色は、蛍光を意味する【Flourescent】のFが頭文字に付いています。
※無彩色の【0】と黒【1】は例外です。
色系統とは
アルファベットの次に表示されている一桁の数字のことで、それぞれの色相が近似している色ごとに0〜9の10グループに分けたものです。
この数字が0の色は最も透明度が高く、1、2、3と大きくなるにつれ透明度が低くなっていきます。4以降に関しては、くすみを感じる暗色、濁色など、特徴が似ているものをまとめて分けて数字を振っています。
明度とは
一つの色系統を、000〜9までの階調(薄い〜濃い)の12段階に分類したものです。000が最も明るい(薄い)色で、9に近づくにつれて暗い(濃い)色になっていきます。
色名について
全358色には、それぞれの色からイメージしたオリジナルの名前がついています。色名からできるだけ共通のイメージが思い浮かぶように、主に自然界に存在する草木や花、空の色などから名づけています。
カラーへのこだわり
コピック アルコールマーカーのインクは、染料インクの特性を活かした鮮やかな発色が魅力です。全358色それぞれに、その色の特徴を意味する色番号とイメージにもとづく色名がついており、体系的にも直感的にも楽しみながら色をお選びいただけます。
幅広いラインナップ
基本色はもちろん、極めて薄い色や濁色、蛍光色、4種類のグレーカラーなど、ジャンルを問わず使える幅広い色味を揃えています。色のないカラーレスブレンダー(色番号は0)を含め、2021年現在は358色をラインナップしています。
お客様と育ててきたカラー
発売当時は全71色の展開でしたが、「植物を描くための緑を増やしてほしい」「人物を描くために茶系を充実してほしい」など、時代ごとにお客様の要望を取り入れながら色を増やしてきました。
全358色を維持するための研究開発
インク製造に必要な資材は常に安定して供給されるわけではありません。しかし、いつどこで購入しても同じ色を安心してお使いいただくために、そして廃番となる色が出ないように色の調合の研究開発を続けています。