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使い方:コピックのアルコールマーカーの基本

コピックについて

コピック(COPIC)は、Tooグループの画材ブランドです。コピックスケッチ、コピックチャオなどのカラーマーカーを中心に展開しており、用途を問わず世界70カ国以上の地域で多くの方に愛用されています。 コピックスケッチは全358色という色数や長持ちする品質の高さ、インクの補充ができるエコで経済的なところなどが評価されており、イラスト・デザイン・クラフトなど様々なジャンルで世界中の方にお使いいただいています。 品質の安定性と機能性を保つために、同じ色を毎回お使いいただけるように色管理・色検査を徹底しています。 コピックのアルコールマーカーはインク補充やニブ交換といったメンテナンスをすることで何度も繰り返しお使いいただけますので、ぜひ長くご愛用ください。

コピック アルコールマーカーの特徴

コピックのアルコールマーカーのインクは透明な染料インクのため、発色が美しく混色してもにごりにくいのが特徴です。また、アルコールインクならではの速乾性があるためすぐにインクが乾き、手や紙が汚れません。 コピックスケッチとコピックチャオのインク・ニブ(ペン先)に品質の差はありませんが、スケッチの色数が358色なのに対しチャオは色数が全180色となっており、価格・色数を抑えたエントリーモデルとして人気があります。

メンテナンス方法

インクの補充方法

コピックはスケッチ、チャオ、クラシック、ワイドのすべての種類でインクの補充が可能です。インクが出なくなってきたら、コピックインクを使用してインク補充を行いましょう。

1. コピックの両側のキャップを外します。空気の通りを良くすることでインクの吸い込みが早くなります。

2. 本体のブロードタイプのニブを、トゥイーザーなどを使用して引き抜きます。後ほど戻して使うので一度よけて置いておきます。

3. コピックインクを本体の中綿に届くように挿して適量を注入します。インクがこぼれにくいような設計になっているので、コピックインクの容器を少し押しながら入れてください。

4. インクを注入後、引き抜いたニブを戻してキャップを閉めます。

※インク補充をする際は作品や衣服などを汚さないようにお気をつけください。

コピックインク1本あたりの補充目安

製品 スケッチ チャオ クラシック ワイド
補充可能回数 約7回 約9回 約5回 約3.5回
1回の補充目安 約1.8ml 約1.4ml 約2.5ml 約3.5ml
空ボトル の充填量 約3ml 約4ml 約6ml
  • ※空ボトルとはインクが入っていない空のコピックのことです。ご自分で調合したインクを補充してお使いいただけます。
  • ※コピックインクの1目盛は1c.c.で、1ml = 1c.c.となります。

ニブの交換方法

コピックのニブの汚れが気になったり、磨耗により描き心地が変わったと思ったら、ニブの交換をおすすめします。

替えニブをそれぞれ別売りで販売しています。手が汚れたりしないように、専用のトゥイーザーをご使用ください。ニブは押し込めなくなるまでしっかりと押し込んでください。

コピックは使い終わったらきちんとキャップを閉めて、直射日光・高温を避けた場所で保管してください。

動画で確認

※コピックシリーズの補充用インク「コピックバリオスインク25ml(全358色、空ボトル)」は製品リニューアルに伴い生産を終了し、在庫をもって販売終了とさせていただきました。今後はリニューアル品「コピックインク」をご使用ください。色の品質、ラインナップの変更はございません。 バリオスインクの補充方法はこちらからご覧ください。

ニブ(ペン先)について

コピックスケッチ/チャオには2種類のニブがあります。表現したいものに合わせて使い分けてみてください。

ミディアムブロード

ミディアムブロードは均一な幅の線をひくのが得意です。ニブの面・角度を変えて使うことで線の幅を変えられるのでデザイン画やラフスケッチを描くのにもおすすめです。

スーパーブラシ

スーパーブラシは筆圧や持ち方を変えることで自在に太さや濃さが調整できます。グラデーションもしやすく、繊細な着色が得意です。 コピックを寝かせぎみに持ってニブ全体を紙に当てるようにすると太い線幅が、立てて持ってニブの先だけを使うようにすると細い線が描けます。思い通りの線が引けるように練習してみてください。

動画で確認

重ねぬり

コピックのインクは透明な染料インクのため、1色だけで濃淡をつけることが可能です。重ね塗りするごとに色を濃くすることができるので、色選びに迷った時は薄めの色を選ぶことをおすすめします。

混色

コピックは透明なインクなため、混色してもきれいな色を表現できます。 重ね塗りや混色を組み合わせることで、コピック数本だけでも色の幅を楽しめます。 ぜひ好みの色の発見や限定した色数での作品制作にもチャレンジしてください。

動画で確認

グラデーション

インクが乾かないうちになじませることで、きれいなグラデーションが表現できます。
ここでは2色で作っていますが、慣れてきたら3色以上のグラデーションも可能です。いろいろな方法がありますが、乾かないうちにすぐに色を重ねること、最初は薄めの色を使用することがポイントです。

テクスチャ

スーパーブラシを使用して、はらうように何度も重ね塗りをすれば、マーカーらしいムラ(テクスチャ)が出せます。植物や生き物など、自然な表現をしたいときにもおすすめです。 一方、スーパーブラシを紙につけたまま円を塗り広げていくような塗り方をすると、表面が均一な仕上がりになります。できるだけスーパーブラシを寝かせると、きれいに広い面を塗ることができます。

動画で確認

カラーレスブレンダー

カラーレスブレンダーとは、色記号「0」のコピック・インクを指します。 358色のなかで、唯一色をもたないインクです。 混色の手助けや色の濃さの調整、ちょっとした修正ができる便利な存在です。

先に塗る

先にカラーレスブレンダーを紙に塗っておくことで、次に塗る色の発色を抑えて柔らかい印象にすることができます。

後から塗る

先に色を塗ったあとに後からカラーレスブレンダーを塗ることで、ふちがぼかされて濃度や雰囲気が変えられます。しみこませるほど色が薄くなるので、好きな濃さになるまで調整してください。 濃い色の後にカラーレスブレンダーを使う場合、一時的にニブに色が移りますが不要な紙に何度か塗って落とすことで汚れはすぐに消えます。

色を抜く

一度色を塗った部分に、カラーレスブレンダーのニブを押し付けるように塗るとその部分だけ色が下の紙に抜けます。 はみ出してしまった部分や色を変えたい時に使うことで、部分的に色の修正をすることも可能です。インクが下の紙にも染みることで色を抜くことができるので、必ず下に紙を敷いてください。

動画で確認