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Francesco Lo Iacono(フランチェスコ・ロ・ラコーノ)

イタリア出身のイラストレーター。パレルモから英ロンドンに渡ったのち、現在はフランスを拠点に活動。普段は主に自宅スタジオで作業を行っており、ファッションウィークのショーでは、ライブドローイングで卓越したイラストテクニックを披露している。ファッションデザイナー、ファッション誌、高級デパートなどの幅広いクライアントと仕事をするかたわら、2021年には初の著書「Watercolor Fashion Illustration」(David & Charles社)を出版。コピックと水彩を見事に融合させて、素晴らしい作品を生み出し続けている。
website: Lipstick Of London

フランチェスコさんの経歴について教えてください。
生まれ育ったのはイタリアで、イタリアの美術学校を卒業し、卒業後はパリにしばらく住んでいました。パリではトレンド予測の仕事をしてたんですが、ファッションイラストに興味を持ち始めて、これをフルタイムの仕事にしようと決め、現在の仕事に繋がっています。

ファッションイラストは、自分が興味あることすべてを
探求するための完璧かつ自然なプラットフォーム


絵を描くことにはじめて興味を持ったのはいつからですか?
多くのクリエイターの方もそうだと思うんですけど、私も物心ついたときから絵を描いてましたね。子どものころは教科書の余白を落書きで埋め尽くしていました。10代になって美術学校に通うことにしたんですが、やっぱりその間に絵を描くことに対するモチベーションがより大きくなものに変わったんだと思います。

いまはファッションイラストレーターとしてほかのクリエイターやアートディレクターのチームと一緒にプロジェクトにチャレンジするのを楽しんでいますし、クライアントの抱いているビジョンやニーズを満たすことに達成感を得ています。

なぜファッションイラストを描くことを選んだのでしょうか?この世界に飛び込んだきっかけを教えてください。
ファッションに興味を持ったのはけっこう遅かったんですよ。ファッションに興味を持ち始めたのは最終学年の終わりごろになってからで、それも写真を通じてのことでした。雑誌に載っているファッション特集がまるで夢みたいですごく好きで、それが大きなインスピレーションになっていますね。そのことがファッションイラストの道に進もうとしていた私の背中を押してくれた、って言えるかもしれません。ファッションイラストは、私が興味あることすべてを探求するための、完璧かつ自然なプラットフォームだったわけです。それはいまでも変わってないですね。

私がコピックからインスピレーションを受けているように、
私のイラストから誰かがインスピレーションを得てくれたらうれしい

テクニックはどうやって習得してきましたか?
とにかく練習すること、絵を描くことが重要ですね。私のスタイル自体はずっと一貫してるんですが、ちょっとずつ進化もしています。過去に描いたイラストを見ると自分の成長を実感できますし、これからどうなっていくのか楽しみでもありますね。

コピックと水彩絵の具をうまく併用されていますよね。どのように組み合わせて使われているのでしょうか?
愛用しているのはコピックチャオです。コピックチャオは全180色で色が豊富だし、とても繊細に描けるので、私の作品にはぴったりだと思います。そして水彩と完璧に組み合わせて使うことができます。基本的には、まず水彩で最初のレイヤーを作ります。水彩が乾いたらコピックチャオでアクセントをつけたり、ディテールを加えたりします。イベントやファッションショーなどライブで描くときには、コピックが活躍します。水彩は乾くのを待たないといけないですが、ライブの場合はもちろん時間が限られていますから。
コピックを使うことで、イラストの細部の表現が格段に良くなったと思います。レイヤーを重ねることで、より洗練された仕上がりになるようコントロールできるようになりました。

コピックを使い始めたのはいつからですか?コピックを選んだ理由や、はじめて使ったときの第一印象もお聞かせください。
水彩のみしか使っていなかったので、自分のスタイルを進化させたいと思ったころに使い始めました。
使ったことのない画材を取り入れることは、常に創作活動を後押ししてくれて、新しい刺激的な方向へと導いてくれます。私が最初に驚いたのは、コピックチャオのスーパーブラシニブの特徴的な柔らかさでした。水彩ともうまく調和して、同じような結果をすばやく得ることができます。前述したように、ライブで描くときにはコピックをよく使います。

初の著書が出版されたとのことですが、制作のお聞かせください。
2022年に、「Watercolor Fashion Illustration」を出版しました。この本は、水彩画でファッションや人物を描くためのガイドブックで、私が実践していることや仕事のやり方を、率直に、最も実用的な方法でまとめています。私からのアドバイスや役立つヒントをたくさん公開しています。制作には何か月もかかったんですが、ファッションイラストに関する本当の意味で最も有益な本にしようと、ベストを尽くしました。

ファッションの世界にもアプローチして、プロならではアイデアや具体的なアドバイスを提供する、とても多機能な本だと思います。私が使っている画材の紹介や、人体、とりわけ顔とそのパーツにフォーカスした画法や、ファブリックやプリントされた柄をどう表現するか解説している章もあります。

最後に、世界中のコピックユーザーに向けてメッセージをお願いします。
コピックには素晴らしいファンコミュニティがあり、このインタビューを通じて私の作品を皆さんに知っていただけることが何よりうれしいです。日々私がコピックからインスピレーションを受けているように、私のイラストから誰かがインスピレーションを得てくれたらうれしいですね!

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