コピック・アート導入事例のご紹介
コピック・アートはコピックを使った「大人のぬりえ」という紹介方法をしていますが、ある高校の美術の授業の一環でコピック・アートが取り入れられたという嬉しい情報を聞き、担当の方へお話を伺ってきました。 生徒さんの作品はどれも素晴らしく、初心者が短時間で描いたとは思えないような作品に仕上がっていました。初めて扱う画材に緊張しつつも、とても満足のいく体験・作品ができたとのことです。学校の授業に限らずとも、美術を手軽に楽しんでいただけることを目的とした、新しいカリキュラムのご参考にしていただければ幸いです。県立M高校の美術教諭・萩谷さんへインタビュー
— この度は新しい試みをしていただきありがとうございました。コピック・アートを授業内で行おうと思ったきっかけは何ですか?
萩谷さん:コピック・アートのワークショップに参加させて頂いた時に、自分自身「楽しい!」と思えた事と、コピックが意外と手軽に使える物だと分かった事が導入したいと思ったきっかけです。 私はもともと、生徒たちにとって身近な道具や材料を使用して作品を作れる授業を展開しています。なぜなら、そういう経験をしていれば、卒業後も自分で何か作りたいと思った時に手軽に作品作りを楽しめると思うからです。 コピックは身近に手に入るものですが、使った事がある生徒は多くはいなかったので、それはもったいない!と思い、導入しようと思いました。
— コピックアートをやってみた生徒さんの反応はどうでしたか?
はじめは、「できるかな?」と心配する声が多くありました。しかし練習をしていくと「難しい」と言いつつもどんどん上手くなり、私が予想していたよりコピックを上手く使いこなしていました。
— 他の画材と違った良いところはありますか?
水や筆などを必要とせず、手軽なのに立派な作品を作る事ができることです。色数も多く発色もいいところも気に入っています。
— コピックアートを行う際、授業中に気をつけた点・問題点などはありましたか?
1本あたりの値段が高いので、授業費ではある程度の数しか購入できない、という事が一番の問題点でした。コピック・アート講師の山崎さんへご相談したところ、コピックのレンタルをして頂いたので助かりました。ただ、限られた色でなんとかして理想の色を作ろうと、色を重ねたり違う色で代用したりしていたので、色の勉強になったと思います。
授業の進め方(計4時間、3年生対象)
- 空の絵を題材に、先生がお手本を塗って見せたうえで、生徒も実際に塗ってみる。
- 好きな風景の写真をあらかじめ先生にデータで渡しておき、塗り絵にできるよう線画にしたものを準備してあとは自由にコピックを使って塗ってもらう。特別な教材はなく、先生のアドバイスで仕上げる。 写真を線画にする→【線画の作成方法】
- 使用した教材はコピックチャオの12色を4セット(色はコピック・アート講師の山崎が選択)
- 自由着彩の時間のみ、講師の山崎より「コピックアート36色セット」2セットを貸し出し。